祈りの部屋

集まることが難しくても、共に祈ることを忘れないでいたいと思います。

み言葉に導かれつつ、互いのため、諸教会のため、この世の様々な人々のために共に祈りましょう。週に1つずつ入れ替えます。

 

※更新が不定期になってしまい申し訳ありません。



 

エレミヤ書113

 

 今日からエレミヤ書を読んでいきます。最初なので、簡単にエレミヤの働いた時代について触れておきたいと思います。

 

 彼が働いたのは、123にある通り、ヨシヤ王の第13年からゼデキヤ王の11年、エルサレムの住民が捕囚となるまでです。実際はもう少し後のことまで記されていますが、だいたいこの年代になります。西暦で言うと、紀元前627年から587年で、ちょうど40年間です。働いた年数としてはおそらくアモツの子イザヤも同じくらいで、とても長い間活動した預言者でした。ちなみにエゼキエルは25年ほどです。また、時代としては、イザヤが紀元前740年頃から700年頃までですから、そのあと約70年ほどして働いたことになります。この前イザヤ書を読み終えるにあたって、現在イザヤ書としてまとめられている書物には約200年ほどの期間にわたって語られた預言者の言葉が記されているとお話ししました。その期間はイスラエルにとって激動の時代と言いましたが、初めのイザヤが働いたのは今もいったように紀元前740年頃から700年頃までで、第2イザヤが紀元前56050年頃になります。なので、その間が約150年ほど開いています。エレミヤが働いたのはその間になりです。その間に起こったことは、ご存じのとおりバビロン捕囚です。エレミヤは、ユダ王国がヨシヤの時代に最後の繁栄を迎えたあと、バビロン捕囚という破滅に向かって進んでいく時代に召されました。激動の時代という表現は、おそらくエレミヤにこそ当てはまると言えるでしょう。

 

 彼が預言者としての召命を受けたのはヨシヤ王の第13年と記されています。先に言ったようにそれは紀元前627年のことと思われます。そのとき、エレミヤは青年でした。次に読む召命の記事の中でそのことがふれられていることは、みなさんもご存じと思います。そのすぐ後、イスラエルの歴史の中ではとても大きな出来事が起こります。ヨシヤ王による改革です。それがエレミヤの召命から5年後、紀元前622年の子とと考えられていますが、その改革については列王記下2223章に記されています。ヨシヤ王は神殿で見つかった律法の書を読んで深く心を痛め、その律法の書の言葉に従って様々な改革を行いました。大きいのは、神を礼拝する場所をエルサレム1つに定めたことです。それまでいろんな地方にそれぞれの聖所があり、人々はそこで犠牲を献げて礼拝していました。でもそれが様々な偶像を拝むことにもつながっていました。それを排して礼拝の場所をエルサレムに集中させることで、イスラエルの中にずっと存在した偶像礼拝を一掃しようとしました。ちなみに、その改革のもとになった律法の書というのが、今の申命記の原型になったものだろうと考えられています。その時代は対外的にも大きな変化のあったときでした。それまでパレスチナに大きな影響を与えてきたアッシリアが衰退していったのです。アッシリアの力が弱まっていくという背景の中で、ヨシヤの改革は行われました。また、ユダの支配地域をかなり北まで広げました。そういったことから、列王記にしても、歴代誌にしても、ヨシヤをとても高く評価しています。それまでアッシリアの支配下で主の目に悪とされることを繰り返してきた時代を改め、偶像を一掃して主なる神のみをあがめるあり方をもたらしたことは高く評価できることだと思います。それについてエレミヤは直接言葉を発していないように見えますが、歴代誌ではエレミヤが彼の死を悼んで歌を歌ったと言われていますから、ヨシヤのすることに賛成していたのでしょう。しかし、ヨシヤはエジプトと戦って戦死してしまいます。エジプトは、様々な国が台頭して力を弱めたアッシリアを助けるために戦いに行こうとしていたようですが、ヨシヤはそれを止めるために戦います。アッシリアが息を吹き返しては困ると思ったのでしょう。しかしヨシヤはそれで亡くなってしまいます。その後のユダは坂道を転がり落ちるように転落していきます。しばらくはエジプトの支配下におかれますが、エジプトは新しく台頭してきたバビロンに破れたため、ユダはバビロンの支配下に置かれることになります。そのとき王だったのがヨヤキムです。もともとはエジプトによってたてられた王だったのですが、バビロンが支配領域を広げる中でバビロンに朝貢しなければならなくなります。しかし3年たってバビロンに叛旗を翻します。もともとエジプトによってたてられた王ですから、エジプトを頼ってバビロンの支配から抜け出そうとしたのかもしれません。バビロンはそれをゆるさず攻めてきて、第1回目の捕囚が起こります。紀元前597年のことです。ヨヤキム王はバビロンの攻撃を受ける中で死に、その子であるヨヤキンがあとを継ぎます。しかし3ヶ月しか持たずバビロンに負けたため、彼は第1回目の捕囚民としてバビロンに連れて行かれ、ゼデキヤが王としてたてられます。このゼデキヤがユダ王国最後の王になります。彼もしばらくバビロンに服した後反旗を翻したため、バビロンは再びユダを攻めます。今度は徹底的に町を破壊し、神殿も宮殿も焼き尽くしてしまいました。そして多くの主だった人々が再び捕囚民としてバビロンに連れて行かれることになります。それが紀元前587年です。

 

 エレミヤが活動したのはこういう時代でした。ヨシヤ王のもとでかつての姿を取り戻すかに思えた時代もありました。しかし、転落はあっという間で、ヨシヤの死から20年ほどでユダは滅亡します。エレミヤの活動の約半分はその期間に当たります。主なる神を忘れ、様々なものに心を奪われてしまう民に対して、エレミヤは繰り返し悔い改めて立ち帰るよう訴えました。神は必ず罪をお裁きになる、そのときが来ると告げながらです。その裁きをもたらすものとして北から敵がやってくると彼は語ります。しかし、彼が語ることはなかなか実現しません。そのことが彼に大きな苦しみをもたらします。それでも彼は神から託された言葉を語り続けました。涙の預言者、真実の預言者と呼ばれるゆえんです。そんな彼の言葉に少しずつ耳を傾けていきたいと思います。

 

 

 

《今週の祈祷課題》 「中会伝道局の働きを覚えて」

 

中会伝道局は、中会に属する10の伝道所のために活動しています。問安などを通して各伝道所の状況を把握しながら、それぞれの群れが礼拝と教会形成のために励み、主の教会をたてあげていくために働くことができるよう経済的にも支えています。中会全体の業としてこの働きを覚え、祈りをもって支えましょう。